東大を目指して必死に勉強していた頃、私が意識していたのは「やること」以上に「やらないこと」でした。
効率を落とす無駄な勉強法を避けることで、集中力と時間をフル活用できたと思います。
今回は、実際に私がやらなかった勉強法6つを紹介します。
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1.まとめノートを作る
「まとめノート作り」は一見効率的に見えますが、実際は時間の無駄。
なぜなら参考書自体がすでに要点をまとめてくれているからです。
どうしても強調したい箇所があれば、参考書に直接蛍光ペンで線を引くくらいで十分。
「自分専用のまとめ」を一から作るよりも、その時間を演習に回した方が圧倒的に効果的です。
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2.授業内容を綺麗に書き直す
ノートを見やすく清書することに時間をかけるのは逆効果。
字を整えることに意識が向いて、内容が頭に入らなくなるからです。
私は授業後、裏紙に「その日の授業内容を5分で書けるだけ書き出す」練習をしていました。
雑でも構わないので、内容をアウトプットする方が知識の定着につながります。
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3.カラフルな文房具を多用する
東大受験期に使っていたのは、ほとんどシャーペンと時々の蛍光ペンだけ。
赤や青のボールペンを使い分けることすらしませんでした。
「色分けして初めて分かる」ようでは集中力不足。
色に頼らずとも重要ポイントに目を向けられるくらい集中することが大事だと思います。
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4.制限時間を決めない勉強
「終わりの時間が決まっていない勉強」はダラダラして効率が落ちます。
私は必ずタイマーをセットして勉強に取り組んでいました。
制限時間を区切ることで緊張感が生まれ、メリハリがつき、集中力もアップします。
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5.飽きているのに無理やり続ける
勉強に飽きているのに「根性で続ける」のは効率が最悪です。
頭に入らないだけでなく、モチベーションも下がります。
そういう時は、潔く休憩するか、教科を変えるのがベスト。
気分を切り替える方が、結果的に勉強時間全体の生産性が高まります。
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6.解答解説を理解せずに写すだけ
解説を写すことは理解のために役立ちます。
ただし、疲れていると「無意識に写経するだけ」になりがちです。
重要なのは、常に頭を使って「なぜそうなるのか」を考えながら写すこと。
単なる作業にしてしまうと、学習効果はゼロに近づきます。
まとめ
結局、勉強に近道や裏技はほとんどありません。
大事なのは、シンプルに紙と鉛筆だけでも集中して取り組む姿勢です。
実際、東大に入学したばかりの頃の話題は、やはり受験勉強のことが中心でした。
友人たちはそれぞれ自分の勉強法や工夫を熱弁していましたが、「逆にやらなかったこと」について話す人はほとんどいませんでした。
そこで僕はあえて聞いてみたんです。
すると、今回紹介したような「まとめノートを作らない」「無理に続けない」といった習慣が多くの東大生から挙がりました。
やはり、「やらないことを決める」ことこそが効率を上げるカギだったのだと確信しました。
周囲の環境に左右されず、自分の世界に没頭できる気迫さえあれば、勉強の効率は一気に跳ね上がります。
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